映画あれこれ

 いろんな映画がありますが個人的にはCGを最低限しか使わない、あまり言葉のない、抒情的な映画が

個人的には好みです。昔の東欧にこのような映画が多かったと記憶しています。

 

私のお気に入りの映画ベスト3

第3位   ゴッド・ファーザー (フランシス・フォード・コッポラ監督 1972年アメリカ)

 イタリア移民がアメリカでマフィアとなって社会を牛耳っていく映画です。

 パート3まで作られましたが、ストーリーの面白さでは最初のが一番だと思います。

 ファミリーのためなら人を平気で始末する、ラストは対立するマフィアのボスを皆殺しにするなど描写は残虐ですが、

なぜかそういうものなのかと納得してしまうところが感じられました。

 映画全体に漂っている悲しくむなしい音楽も絶品です。

 

第2位   悪魔の手毬歌 (市川崑監督 1977年日本)

 金田一耕助登場の映画シリーズ第2弾。もう何十回と観ました。

 岡山県の山奥で起こる連続殺人事件ですが、殺人の動機の複雑性やドロドロした人間関係、金田一の推理過程の

詳細な描写など非常によく作られた映画だと思います。

 また村井邦彦のマンドリンを使ったテーマ曲も印象的で扇情感を高めており、現在もたびたび放送されるなど

非常に人気のある映画です。

 

第1位   永遠と一日 (テオ・アンゲロプロス監督 1998年ギリシャ・フランス・イタリア)

 この映画は東欧製ではありませんが、あまり言葉がなく映像の美を1人の作家を通して映し出した大変ノスタルジックな

映画だと思います。カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞しました。

 ある不治の病に罹った老作家が偶然に人身売買されそうになった少年を救い、一緒にドライブの旅に出ます。少年の故郷

の国との国境で金網にしがみついたままの人間のシルエット、一度は国へ帰るように促したものの帰らずに街をめぐるバス

に乗り、様々な風変わりな人々に出会います。そして波止場での別れ。少年は笑顔で船に乗っていきました。

 ストーリーはたわいないですが、各シーンの描写(カメラアングルやカメラワーク)は不自然さがなく、かつそれらを

言葉でなく人間の動きで表現しているところが素晴らしいと思います。

 また音楽もノスタルジックで喜びと悲しみをよく表現しています。

 順位外ですが、抒情的な映画として是非次の作品なども挙げておきたいと思います。

 霧の中の風景(テオ・アンゲンプロス監督 1988年ギリシャ・フランス・イタリア)

            幼い姉弟のギリシャ~ドイツへの旅

  またフェデリコ・フェリーニ監督のサテリコン(1970年)道(1957年)も素晴らしい映画です。